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教育行政とSDGs/文部科学省 ~SDGsワークショップ開催報告~

◆文部科学省(2018年1月実施) 参加人数:約40名

 

SDGsは教育行政にとっても非常に大きな意味があります。

今回のワークショップはSDGsの全体像と必要性を知り、SDGsと教育行政の関連性の理解をすることで、今後、学校職員の働き方改革、学校・家庭・地域の連携など、持続可能な質の高い教育の実現に向けた教育行政の企画・立案につなげることを目的に開催されました。

 

きっかけは、文部科学省職員が弊社のSDGsゲームワークショップ体験会に参加されたことです。「世界経済や社会の発展と共に持続可能な社会の実現を目指すうえで教育行政は何を実現できるか、教育行政に求められることは何か、を考える機会を文部科学省内に広めたい」という熱い思いから実現しました。

 

  • SDGsの世界観を理解

SDGsでは誰一人とり残さない社会を実現するという「状態」が目標で、その状態になるための「方法」は自由選択ができることをまず始めに学びます。そして、国や企業、人々それぞれが思い思いの方法で達成できる行動目標であることと、17のゴールにはどのようなものがあるのかを確認した後、SDGsカードゲームを行いました。

 

  • 盛り上がるゲーム、加速する経済

今回は、約40名の参加者で、ゲーム経験者のいるグループと未経験者のみのグループで二つの世界をつくり、同時進行で行いました。

 

ゲームスタートと同時に経験者チームは立ち上がり、早速プロジェクトの実行にとりかかりました。一方、初体験チームはプロジェクトカードをじっくり眺め、すぐには動き出しません。

そして“ここは小さな現実社会で、同じように自由交渉ができる”ことを理解したチームは、早くも前半から他のチームの方々とさまざまな交渉を始めました。

 

一方、個人のゴールと世界状況の両方に気を配っているチームは「誰が環境をゼロにしたんだー!」と声をあげ、文部科学省に関連するプロジェクトを実行したチームは「私が教育を無償化したからね~」と大々的な発言がありました。さすがは、文部科学省のみなさん、目の付け所が素晴らしいです。

 

ゲーム途中の2つの世界は、どちらも経済ばかりが発展し、社会・環境は危機的状況でした。それを踏まえ、ゲーム後半は参加者の皆さんの動きがさらに加速します。

「環境を良くしてくれる人に投資します!」「プロジェクトカードいる人?」「お金をみんなで出し合うこともできるんじゃない?」「お金ほしい人いますか?」「お金で時間を買うよー」そんな様々な声が飛び交い、全員が立ち上り、会場内を活発に動きまわり、協力体制が確立。すると、環境・社会の状況がどんどん改善されはじめ、その様子を見て、ガッツポーズで喜びをあらわす方もでるほどでした。

「銭はあるぞー」のおどけた掛け声に、「感じ悪―い」と笑いも出ます。初対面の方もおられましたが、会場全体に『一緒に世界を作り上げる』という仲間意識がしっかりと芽生えていました。

 

  • ひとつにつながった世界で

ゲーム終了後は、2030年の世界を体感して得たことをワークで自分自身につなげます。

はじめにグループ毎にゲームの感想をシェアすると、「ゲームではゴールがきまっているから、達成したら余剰分は人に渡したけれど、現実世界ではみんなが同じようにいろんなものを求めていて終わりがない」「まずは自分のゴールを達成しないと、余裕がなくて周りを見られなかった」「経済が発展すると環境が悪くなることが分かった」「カードを見て振り返るとプロジェクトの実行順番にも意味が出せることがわかった、連携プレーも大事だ」「社会の中で何を優先させるか考えるべきだ」「やっぱり現実だったらお金を貯めたい、よっぽどじゃないと環境に投資したいと考えられない」「2枚のカードを組み合わせて全体が上がることがわかった時に協力して活動することの意味を感じた」「お金は誰かからまわってくるときもあるが、最終的に時間が足りなくなる、現実でもゲーム上でも時間は有限だと強く思った」等、ゲームでの気づきを現実世界につなげ、「世界はつながっている、だから私も起点なんだ」というSDGsの本質を皆さんが感じていました。

 

  • 教育行政と2030年までの個人のビジョン

SDGs体験の後は『起点は「私」』であることをより明確にするワークの開始です。

「2030年を体感して一番の学びは何であったか?」、「2030年までの12年間でこの世界のために私は何ができるか?」想像するだけでワクワクする自分をイメージしながら、頭に浮かぶキーワードをたよりに、自分自身の具体的な行動に落とし込んでいきます。「素直になる」「感謝する」「自分を好きになる」「家族とコミュニケーションをとる」「長期的なことを考える」「挑戦する」「地域にからむ」「共存社会」など、2030年に最高に幸せな自分でいるためのビジョンをつくりました。

 

「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか、SDGsがあることで、世界や自分自身にどんな良い変化や出来事があるのか。」

 

担当領域での企画立案や未来の教育行政のあり方について、参加者全員にご自身のビジョンが次々と生まれるワークショップとなりました。

 

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